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貧乏の標準とは何か?
1.世界には“貧乏人”という非常におそろしい類の人間がいる。
彼らはその貧しさのため、いかなることもしてのける。
それでは貧乏の標準とは何であろうか。
収入がどのくらい以下だと貧乏人なのであろうか。
答えはこうだ、ある人が貧乏人であるかないかは収入とあまり関係ない。
貧乏人であるかないかは精神構造と行動方式によって決まる。
2.たとえ月給が1万元であっても、毎年12万元、10年で120万元、20年で240万元であり、
さらにこの20年一文も使ってはならず、転職も許されない。よしんば転職したとして、やはり休みもなくただちに
次の会社に出頭しなければならず、青春の20年は240万元の価値のみである。
3.ローンで家や車を購入し、夜バーに浸かり、ちょっとした旅行に出掛け、良いタバコを吸い、
20元のランチを食べ、美容をし、ランコム製品を買うなど、月末には基本的に底が見えてしまう。
4.従って1万元を取っている人が2千元の人より多く貯金できるとは限らない。
5.さらに日本と中国を比較してみよう。
仮にある日本人の月給が40万円、人民元だと3,4万元として、
ある中国人の月給はおそらく3千元しかないとしたら、これ月給差は10倍だよ、と言ってもこの日本人はこの中国人より10倍も良い生活を送れるだろうか。当然そんなことはない。周知の事実である。
6.それでは何が原因だろうか?一般的な回答は、日本は生活水準が高いから、である。この種の回答はまったく意味がない。なぜなら生活水準とは、道理の分からない責任のない概念であり、この世界の本質に触れていないからである。
7.私は研究を通してついに、その背後に隠れた秘密を発見した。
8.すなわち社長が意識していようがなかろうが、資本(あるいは人の財産に対するとどまることのない占有欲)は意識的に自己を守っている。
もし月給2万元の人が、月給2千元の人と同じ消費概念、消費水準を有している、もしくは実行するとしたら、彼は一月しか仕事をする必要はなく、社長に対し以下のように言えるようになる。“ちょっと休ませてください”社長はこう質問する。“どのくらい休みたいんだ”彼はおそらくこう答える。“10ヶ月休ませてください。2万元ありますし、私の消費水準では10ヶ月仕事しなくても生活を維持できますから。”
9.どんな社長もこのような状況は見たくない。
10.それではどのようにこの問題を解決するのか?問題はない、大多数の人は皆“虚栄”という先生に教育されている。
月給が1万元だったらランチは20元が自然じゃない?5元のランチなんて食べれないよ。出かけようとすれば自然とタクシーに足が向かう。マイホーム購入?当然高級住宅街でなくては、それに一番望ましいのは3L2DK、総額250万元ほどで当然現金はなし、それならばと父母に借りるか銀行にローンするか、最後には聞こえが良いように:“自分に圧力をかけて、今よりもっと努力しよう!”
11.社長が見たらこっそり笑うに違いない、自分の社長のみならず不動産業者や銀行も笑いが止まらない、おそらくそれ以上にもたくさんの人が笑うだろう、もう思いつかないほどだ。
12.もっとおかしいのは、たくさんの人が自分はお金持ちだと思っている。
13.実はこれは、社長が部下に見せている一種の錯覚にすぎない。
14.希望グループの劉永好は現在百億円にも上る資産の総裁であるが、10何年前はマーケットでウズラの卵を売っていた。当時の写真に写る彼は上海に出稼ぎに来た農民工とまったく変わりなく、田舎くさくて痩せている。しかし現在では、完全に李嘉誠にも対抗できる気質と実力を備えている。彼は貧乏人とお金持ちの区別を心得ているはずだ。彼は当時まだ一文も無かったころ、実はすでにお金持ちだった。ただ世の人が分からなかっただけに過ぎない。
15.お金持ちの定義は:財産金銭のコントロールを受けない人、自分の意志を実現できる人である。
16.貧乏人の定義は:財産金銭のコントロールを受ける人、自分の意志を実現できない人である。
17.逆に言えば、ある人が貧乏人であるかないかは収入と関係ない。
18.自分の意志、魂、信用、友人を裏切ったならば、その人は永遠に貧乏人である。
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